~負傷猫~  いきる価値はだれが決めるのでしょう?

石川県内で「負傷猫」が環境政策課の職員に保護されました。7月30日動物病院で診察を受け、“右骨盤骨折”“恥骨骨折”多分、車の事故によりタイヤに踏まれた重篤な複雑骨折とわかりました。

      

このまま処置せず、骨盤が固定されるまでの自然治癒も考えられましたが、先生の診断は違いました。いま現在の状態で放っておけば、右骨盤が内側に骨折したことよって極端に骨盤内が狭まっており、いずれ排便が出来なくなる。

      

便やオシッコが出なくなれば、猫自身の体が大変なことになるのは時間の問題です。

     

即、入院。明日(7月31日)手術致します。発見の通報から保護、診察までに10日間の日数が経てしまっています。手術を執刀される先生によると、3~4時間はかかる大手術とのこと。骨盤をできるだけ元の状態に戻す。日常生活に差し支えのないような状態にすることを目的といたします。

      

野良猫のそれも“負傷”した猫に、どうしてそこまでと思われるかもしれません。

      

「この子の体から最初に出てきた「便」は、かちかちの新聞紙交じりの便だったんです。」

職員さんから栄養価の高い餌をもらい、その後出てきた便は「きちんとした、綺麗な形の便でした。」

「それも、痛みに耐えながらトイレでしてくれる健気な猫なんです。」

この子にどう対処していけばよいのか?迷いに揺れる職員さんのこころ。

たった一匹の負傷猫に涙を流してくれる人。命を真剣に考えてくれる人。

生かすべきか?保健所での処分をすべきか?それとも動物病院での安楽死?

猫は生きていてはいけませんか?

     

皆さんならどうされますか?

      

痩せてガリガリ・・どれだけの長い期間、空腹と悪辣な環境に耐えていたのかお判りになることでしょう。自ら死ぬことを考える猫はいません。瞳は「生きたい」「生きていたい」と訴えています。餌も食べ、排泄もこの子なりに頑張っています。

      

この子に手術を施し、理解してくれる優しい里親さんを望みます!

小さな命に善意の涙を流してくれる人がいる限り最善の努力をしてみます!

      

どうかこの子の「生きたい」に力を貸して頂けませんでしょうか?

今の貴女に出来ることでかまわないです。

小さな命に手を差し伸べる。この世に無駄な「命」はあってはいけないと思います。

       

  

保護されてから3日目の様子です。カリカリは飲み込むようにして食べるそうです。

レトルトのペースト状のものは大好きです。沢山食べてくれます。

 

左は正常な骨盤形状の写真。 右骨盤の複雑骨折:恥骨骨折:正常な形に戻します。

 診察を終えて心配そうな、緊張感も見えます。

歯の状態から10才くらいでしょうか?(間違っていたらごめんね・)黒白のメス猫です。元は飼い猫なのか?迷い猫なのか?野良となってしまったのでしょうか?

この様な状態で暑いこの季節、脱水症も起こさず良く生きて保護されましたね。

運の強い猫だと思います。

     

    

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